今日の日記
2000年11月7日毎日といっていいほど 医療事故のニュースが流れる。私も薬剤師という医療関係者である以上、身につまされる思いでいっぱいだ。
今日報道されたニュースは2件。1件目は乳がん患者さんの手術の際にまちがって反対の乳房を摘出してしまったというもの。原因は主治医がカルテに記載する際に間違え、執刀医は確かめもせずに行ったためというごくごく初歩的なミスである。
私は数年間病院に勤務し、服薬指導のため実際のカルテもずいぶんと見てきた。その経験からすると「カルテはあてにならない」。なぜならばカルテには必要最小限なことも書かない医師が多いことだ。また悪筆すぎて 伝達能力のないものもある。もちろん几帳面に検査データやムンテラ(本人や家族への治療に関する説明)の内容を事細かに書いている医師も少なくない。が、いまだにカルテを軽視する風潮はなくならない。医師会もカルテ開示には難色を示しているが、ちゃんと書くべきことを書いているなら開示したってなんら問題はないと思うが。
もう1件は処方の入力ミスで、胃薬を処方するはずが抗がん剤を投与してしまったというもの。アルサルミンという胃の組織を修復したり胃壁を守る働きのある薬を処方入力するつもりが アルケランという多発性骨髄腫などに使用する薬と間違えて処方し、投与された患者さんが重い副作用に陥ったというケースである。これは極端なケースであるが、あながち起こらないとは思えない。ともかく薬には似た名前のものが多い。アスベリン(鎮咳薬)とアスペノン(抗不整脈薬) アルマール(降圧薬)とアマリール(血糖降下薬)など枚挙にいとまがない。最近はコンピューター入力になってきたが 最初に入力するときに間違って選んでしまうとそれがずっと続いてしまう。どこかでチェック機能が働けばよいのだが・・・。
医療事故の報道があるたびに 自己反省も含めて考えさせられている。
今日報道されたニュースは2件。1件目は乳がん患者さんの手術の際にまちがって反対の乳房を摘出してしまったというもの。原因は主治医がカルテに記載する際に間違え、執刀医は確かめもせずに行ったためというごくごく初歩的なミスである。
私は数年間病院に勤務し、服薬指導のため実際のカルテもずいぶんと見てきた。その経験からすると「カルテはあてにならない」。なぜならばカルテには必要最小限なことも書かない医師が多いことだ。また悪筆すぎて 伝達能力のないものもある。もちろん几帳面に検査データやムンテラ(本人や家族への治療に関する説明)の内容を事細かに書いている医師も少なくない。が、いまだにカルテを軽視する風潮はなくならない。医師会もカルテ開示には難色を示しているが、ちゃんと書くべきことを書いているなら開示したってなんら問題はないと思うが。
もう1件は処方の入力ミスで、胃薬を処方するはずが抗がん剤を投与してしまったというもの。アルサルミンという胃の組織を修復したり胃壁を守る働きのある薬を処方入力するつもりが アルケランという多発性骨髄腫などに使用する薬と間違えて処方し、投与された患者さんが重い副作用に陥ったというケースである。これは極端なケースであるが、あながち起こらないとは思えない。ともかく薬には似た名前のものが多い。アスベリン(鎮咳薬)とアスペノン(抗不整脈薬) アルマール(降圧薬)とアマリール(血糖降下薬)など枚挙にいとまがない。最近はコンピューター入力になってきたが 最初に入力するときに間違って選んでしまうとそれがずっと続いてしまう。どこかでチェック機能が働けばよいのだが・・・。
医療事故の報道があるたびに 自己反省も含めて考えさせられている。
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